おはようございます!
先日の出張日記に戻りますね…香川での丸尾本店さん訪問を終えた翌日は、丸尾社長の運転で鳥取県の伯耆町へGO、但し直接伯耆へ向かってしまうと少々早過ぎだったので前々から行ってみたかった「 鳥取民藝美術館 」を遠回り経由して貰ってから大山の麓にある蔵を目指しました…約5年前か(もしかしたら6年になるかも)お付き合いさせて頂いているにも関わらずまだ1度もお邪魔したことが無かった「 久米桜酒造 」さんへ、今回ようやくお邪魔することが出来ました!
「 大山Gビール 」というクラフトビールを造っていて、そのビールの名前を聞いた方がピンとくる方がいるかもしれないんですが、G8では「 久米桜 」がじわじわ&ジワジワ&ジュワジュワと浸透していっていることを感じる今日この頃です…「 久米桜 」と聞いてもピンとこなくても、お地蔵様エチケットの「 田の神様 」、恐竜エチケットの「 YAGOO 」だったり、「 月が綺麗ですね 」「 レイライン 」「 スターバースト 」「 軽妙洒脱 」なんてネーミングやエチケットが目を惹くので知っている方は多いんじゃないかと…1本1本クラフト感をたっぷり漂わせている「 久米桜 」はいまの時代が求めているお酒だと思って紹介しています!
そんなクラフト感漂うお酒を一手に造っているのがもじゃもじゃ頭の三輪杜氏です…初めてお会いした年から始まって、それ以来、造りが始まる前には毎年山形に足を運んで下さって、一緒に飲み明かして来ました…異業種からの転身組で、物作りをしたいという流れでの酒造りの人で蔵元杜氏では有りませんから発想が自由、型に縛られず酒造りに向き合っている人です!
今回はひょんな流れから、大先輩とも言える丸尾さん同伴での蔵見学となった訳ですが、丸尾さんからのサラッとした鋭い質問にも臆することなく「 三輪流の酒造り 」を説明している三輪さんがこれまで以上に大きく見えました…丸尾さんも学生時代から醸造学を学んで来たという訳では無く叩き上げの人ですから、想いを遠慮なく口にしズバズバ切り込んでくる人ですが、「 今回の久米さんは楽しかった、刺激になった 」と終始ご機嫌でした…緩く、どこまでも緩く漂うように酒を造りつつ そのお酒を生活の中に取り入れて貰いたいと願う三輪杜氏と、酒は食と共にあると信念貫く丸尾杜氏の話は噛み合っていないようでいて、要所要所ではしっかり交差し「 ほらほらこうでしょ 」「 確かにそうですねー 」と確認する瞬間に立ち会うことが出来、大変勉強になりました!
「 昔はある程度 石数もあって沢山造ってたのでありとあらゆる設備が大きくて、いまの温度管理しなごらの小仕込みには不向き 」という日本酒蔵あるあるですが、三輪杜氏が造っているお酒なら、これでもなんとかやりくり出来るということ…フレッシュ&フルーティーな酒質を目指しているとしたら難しい設備ですが、三輪流なら大丈夫…「 うちの蔵の酒の方がもっと黒くなってますよ、これならまだまだ大丈夫 」と笑う丸尾さんが印象的でした(笑)
今は「 全量生酛造りの酒 」となった久米桜さんの酛すり桶…気温がグッと下がる12月後半を待ってから造りをスタートするんですが、先に一気に酛を造って置いて、それぞれの酛の状態をみながら仕込順番を決めていくんだそうです…金太郎飴のように仕込をするのでは無い蔵、少量小仕込みの蔵だからこそ出来る強みがありました!
蔵元杜氏なら自分の判断と責任で設備投資の優先順位を決め的確に物事を進めていけると思うんですが、「 どうしてそんなにお金が掛かるの? 」「 それは無理 」と言われてしまえば「 あるもので工夫してやります 」という厳しい世界…置かれた立場・現状を精査して結果を出し勝ち取る世界…凄いと思いましたし、三輪杜氏にはこの物作りという世界が合っているんだなと思います。
夜は宿泊先のペンションで食事しながら「 芽依 」の燗、何気なくこの徳利で出されたのが鳥取らしくて嬉しかった〜、自然米の心地良さかお酒の良さかみな顔が真っ赤(笑)
近い将来、米作りを始める予定の丸尾さん
「 田んぼに湧き水、それはホントに羨ましい〜 」と興奮気味でしたね(笑)
たっぷり加水したお酒の楽しさも「 久米桜 」の魅力のひとつになってます、この「 レイライン・秋 」もそんな魅惑の加水酒のひとつ、アルコール度数11%からラインナップしているお酒も蔵がある標高300mから湧き出す湧き水のお陰なのかもしれないですね、番茶でも啜るようにしてお楽しみ下さい♪
三輪さん、また今期も造り前の来山形でお待ちしてますね!
それでは本日も、どうぞ宜しくお願い致します。
源八